【ニューヨーク共同】カナダの独禁法当局が米グーグルに対し、デジタル広告で支配的な地位を乱用しているとして司法機関に提訴したことが29日、分かった。二つのデジタル広告事業の売却と罰金の支払い、反競争的な行為を禁止する命令を出すように求めた。
カナダ当局は「競争を妨げ、技術革新を阻害し、広告コストを膨張させた」と批判。市場の優位性を保つために違法に広告サービスを相互に結びつけ、自社サービスを優先させることで広告の取引をゆがめたなどと主張している。提訴の発表は28日。
グーグルは声明で、カナダ当局の提訴に対し「広告には多くの選択肢があり、激しい競争にさらされていることを無視している」と反論した。
グーグルのデジタル広告を巡っては、米司法省が反トラスト法(独禁法)違反の疑いで2023年に提訴しており、米連邦地裁で審理が進んでいる。
鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。