記者会見に出席した紀伊国屋書店会長の高井昌史氏(29日・東京都新宿区)

紀伊国屋書店が29日に発表した2024年8月期の連結決算は、純利益が前の期比9%増の34億円だった。海外出店が寄与し、18年8月期に連結決算に移行して以降では過去最高だった。

売上高は4%増の1352億円だった。改装後の新宿本店の売上高が13%増えた。漫画や現代日本文学の人気が海外で高まり、海外事業の売り上げも伸びた。営業利益は19%増の43億円だった。単価が高く利益率の高い海外学術雑誌の販売が好調だった。

同日、カルチュア・コンビニエンス・クラブ(CCC)傘下の書店「旭屋書店」を完全子会社化すると発表した。29日付で株式譲渡契約を締結し、12月末に完了する。紀伊国屋書店が同業を買収するのは初めて。出店エリアの補完や人材交流により、成長を加速させる。

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