日本テレビホールディングス(HD)は29日、傘下の日本テレビ放送網の系列局である札幌テレビ放送、中京テレビ放送、読売テレビ放送、福岡放送が来年4月1日に経営統合すると発表した。4社が共同で持ち株会社を設立し、完全子会社としてそれぞれ傘下に入る。連携を強めて各社の運営基盤を安定させ、メディアの多様化で厳しさを増す経営環境に対応する。

4社は番組の共同制作のほか、アプリの共同開発など放送外ビジネスの拡大や、基幹システムの共通化などコスト削減にも取り組む。

新たに設立する持ち株会社の名称は「読売中京FSホールディングス」。新会社は、日本テレビHDから20%以上の出資を受ける持ち分法適用会社となる。現在は、日本テレビが4社にそれぞれ16.1~30.0%を出資している。

持ち株会社の会長には丸山公夫中京テレビ会長、社長には石沢顕日本テレビHD社長が就任する。これに先立ち、来年1月1日付で石沢氏が同社の非常勤副会長に退き、社長には福田博之取締役が昇格する人事も発表した。

福田博之日本テレビホールディングス新社長(日本テレビ放送網提供)

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