立地計画認定書の交付を受けた島根自動機の新宮邦隆社長㊥ら(29日、島根県庁)

ファクトリーオートメーション(FA)などを手がける島根自動機(松江市)は、同市内の工場を拡充する。電気自動車(EV)向けリチウムイオン電池の製造設備の組み立て工場を新設し、生産能力を30%高める。EVの普及に合わせて国内外からの受注増に対応する。

松江市にある本社工場に隣接する区画1万3000平方メートルを取得し、第6工場を新設する計画だ。投資額は土地の取得費を含めて15億円で、2025年1月の稼働を予定している。

同社は29日に島根県、松江市と立地協定を締結した。3年間で計30人の新規雇用を計画する。新宮邦隆社長は「新工場で生産性を高め、事業の安定的な発展につなげたい」と述べた。

島根自動機は設備の設計、開発から納入まで顧客の要望に応じて一貫体制で対応できるのが強みだ。1982年設立で24年2月期の売上高は48億円だった。新工場の稼働で3年後に売上高65億円を見込む。

リチウムイオン電池関連では、電極の積層作業や電池の蓋の部品組み立てなどを高速で処理できる装置を生産している。国内外の大手メーカーと取引がある。

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