丸紅は29日、段ボール原紙の製造・販売を手掛けるベトナムの100%子会社を英国領バージン諸島の投資会社メイコマネジメントに売却すると発表した。ベトナムの子会社は赤字決算が続いており、不採算事業の整理の一環として実施する。
クラフトオブアジアペーパーボード&パッケージング(KOA)の全株式をメイコマネジメントに譲渡する。売却額は非開示としている。
KOAの業績は低迷しており、2024年3月期はベトナム市場の需要回復遅れに伴う製造・販売計画の修正もあり、227億円の最終赤字だった。丸紅の24年3月期決算でも189億円の固定資産評価損を計上していた。
メイコマネジメントへの売却は25年2月の予定だ。売却前の1月に丸紅はKOAに1億1490万ドル(約170億円)の増資をする。丸紅は「売却手続きに関する処理」とコメントした。丸紅の25年3月期の連結業績に与える影響は軽微としている。
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