日立製作所と京王電鉄は27日、人工知能（AI）アバターを通じて駅係員の案内業務を代替するサービスを試験導入すると発表した。インバウンド（訪日外国人）の増加による多言語での案内や人手不足の解消といった需要を見込む。
AIアバターを搭載したディスプレーを京王電鉄の橋本駅と京王多摩センター駅に、12月2日から25年3月2日まで設置する。乗り換えの利用が多く、近隣に大型商業施設があることから、目的地までの移動経路などの質問が多いという。
生成AIを活用し、複雑な問い合わせにも自動で応答する。駅係員が自由にディスプレーの投影情報を設定できるため、「定期券購入の開始時期はいつ？」といった季節に合わせた応答も可能だという。日本語、英語、中国語、韓国語に対応した。
少子高齢化に伴う労働人口の減少や訪日客の増加による駅係員への負担が課題になっている。京王電鉄と日立は実験結果を踏まえ、サービスの実用化を検討する。
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