共愛学園前橋国際大学(前橋市)でインターネットの礎を築いた米国の先駆者ら3人が26日、公開トークセッションを開いた。文書連携技術「ハイパーテキスト」を提唱したテッド・ネルソン博士、「インターネットの祖父」と呼ばれるデイビッド・ファーバー博士、慶応大学の国領二郎教授が学生らの質問に答えた。
前橋国際大は2026年度にデジタル人材を育てる「デジタル共創学部」の開設を目指す。先立って25年度に設ける「デジタル共創研究センター」は国領氏がセンター長、ファーバー氏が名誉センター長に就任予定。ネルソン氏の来日に合わせて国領氏が大学視察も兼ねてファーバー氏を招き、3者が顔をそろえた。
ファーバー氏は偽ニュースに触れ「我々はインターネットという豊かで力強い環境を作り出したが、社会に損害を与えないようにしなければいけない」と述べた。「日本では学生と先生があまり対等ではない。良いアイデアがあれば、先生に相談して積極的に行動しよう」と学生にエールも送った。
ネルソン氏はハイパーテキストの着想について「ただ自分が重要だと思ったアイデアをみんなに伝えようとしただけ」と振り返った。3氏は催し前に群馬県庁で山本一太知事を訪問した。
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