JR九州は26日、子会社のJR九州高速船(福岡市)が浸水を隠して運航を続けていた問題を受け、役員の処分を発表した。古宮洋二社長は月額報酬の30%を2カ月間減額する。このほか子会社では取締役3人を解任した。
JR九州高速船は博多港と韓国・釜山港を結ぶ高速船「クイーンビートル」で、2月から3カ月以上にわたって浸水を隠蔽し運航を続けていた。8月に国土交通省の抜き打ち監査を機に発覚し、9月に行政処分を受けた。10月末に同省に改善報告書を提出した。
21日には弁護士などで構成する第三者委員会が報告書を公表。親会社であるJR九州の関与の薄さなどガバナンス(企業統治)の問題を指摘していた。
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