トヨタ自動車は25日、車の量産に必要な「型式指定」での認証不正を巡り、再発防止策の進捗状況を国土交通省に報告した。認証試験に立ち会う「社内審査官」を複数人配置したほか、開発・認証業務の責任者や工程を明確化した。
国交省への報告書の提出は四半期ごとに求められており、今回が1回目となる。認証不正では試験データを書き換えたケースもあり、試験結果を自動作成するデジタル技術を採用した。また全従業員を対象に、認証関連のeラーニング講座も開いたという。
トヨタは「全ての従業員が法令順守の意識を高め、正しく仕事ができる仕組み・体制の見直しを進めている」とコメントした。
トヨタは6月、「ヤリスクロス」など生産中の3車種、過去に生産した4車種の計7車種で不正があったと公表。7月末には新たに7車種の不正が見つかり、国交省が組織体制の改善を求める「是正命令」を出していた。
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