タムラ製作所が建設する狭山事業所の新棟のイメージ

タムラ製作所は25日、自動車やスマートフォンの内部に使う接合材の材料を生産する新棟を建設すると発表した。約50億円を投じ、自社の狭山事業所(埼玉県狭山市)の敷地内に新設する。2027年中の本格稼働を目指す。

新棟では、接合材に使う「はんだ」という合金物質の粉末の生産や、粉末に不純物が入っていないかなどの検査をする。これまで、はんだの粉末の生産は入間事業所(同入間市)が担っていたが、製造設備が老朽化しているため移管する。

建屋は延べ床面積が6500平方メートルで、25年10月の完成を予定する。生産条件の確認や試験を経て、27年後半での稼働を見込む。接合材は自動車の電子制御ユニット(ECU)などに使われるプリント基板への電子部品の取り付けに使う。

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