無印良品のピューレを食べる猫=東京都中央区

 生活用品や食品を扱う大手メーカー各社が、高級化するペット用品市場に熱視線を送っている。飼い犬や猫たちを家族の一員だと考える人が増え、値段が張っても、健康に良い食べ物や高品質の家具を選びたいとの“こだわり需要”が高まっているためだ。市場規模は5年前の約1・2倍に拡大してきている。  今月20日には無印良品を展開する良品計画がペット用品に本格的に参入した。今回は新機軸として、室内で暮らす猫たちのストレスを減らす「快適な暮らし」に着目。来春には犬にも使えるケア用品などのラインアップを増やす予定だ。  流通大手イオン傘下のイオンペットは、高付加価値の冷凍食品に力を入れている。記念日をペットと祝いたいとの需要をつかもうとクリスマスケーキやおせちを販売。今年は初めて1万円を超えるおせちを用意した。「納得できれば高くても買う人が増えている」(イオンペットの商品本部長)という。  ユニ・チャームはカルビーと共同で犬用スナック菓子を開発した。人間におなじみの「サッポロポテト」をアレンジ。計画を上回る売れ行きだ。

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