松阪肉牛共進会のせり市では優秀賞一席の牛が最高値をつけた(24日、三重県松阪市)

高級黒毛和牛・松阪牛のせり市「松阪肉牛共進会」が三重県松阪市で24日開かれ、最高品質とされた雌牛が最高価格の3032万円で落札された。最高価格は昨年のセリを28万円(約1%)上回った。前年を上回るのは2年連続。

予選を勝ち抜いた50頭から女王と称される最高品質に選ばれたのは、三重県明和町の中尾教昭さんが出品した「ともみ7号」(3歳、体重688キロ)。審査した三重県畜産研究所は「非の打ちどころのない、極めて完成度の高い牛だ」と講評した。

最高値での落札を続けている食肉小売りの朝日屋(津市)が落札した。12月24日から今回落札した牛の肉を販売するという。

松阪牛のブランドを冠するのは松阪市を中心とする市町で肥育され、出産を経験していない雌の黒毛和牛。牛肉の需要が高まる年末年始を控え、地元では例年11月に共進会が開催されている。

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