決算を発表する谷口方啓社長㊨(2日、大阪市)

業務用音響機器メーカーのTOAが2日発表した2024年3月期の連結決算は、純利益が前の期比13%増の19億円だった。国内外で販売が伸びたうえ、値上げが寄与した。為替の円安も利益を押し上げた。

売上高は8%増の488億円で過去最高だった。国内は工場や病院、空港など交通機関向けの需要が堅調だった。アジアや欧州でも売り上げが好調だった。イスラム教のモスク向けや学校向けなどの販売が伸びた。営業利益は77%増の30億円だった。

25年3月期は売上高が前期比7%増の520億円、純利益が20%増の24億円を見込む。国内やアジアなどで販売数量をさらに増やすほか、中東やアフリカでも販売増を狙う。年間配当は前期と同じ40円とした。

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