JR西日本と京都市は22日、関西空港と大阪・京都などを結ぶ特急「はるか」について、2029年度に京都発着の列車を東隣の山科駅(京都市)に延伸すると発表した。山科駅は京都市営地下鉄や京阪電鉄京津線と乗り換えが可能で、京都市はJRと協力し、同駅周辺を観光やビジネスの補完拠点としたい考えだ。
JR西日本は駅北側に12両対応の新ホームを設けて停車、折り返しできるようにする。総工費は100億円規模で、全額をJRが負担する。25年度から改良工事を始める。山科発着になることで、JR西日本は、列車の遅延を減らせると見込む。さらに現在、はるかが停車する京都駅のホームを観光利用の多い嵯峨野線向けに転換することで同駅の混雑緩和にもつながるという。
京都市は高齢化や子育て世代の流出が課題になっている山科エリアを観光やビジネスの「サブゲート」として活性化したい考えだ。山科は有名観光地である東山や宇治へのアクセスもよい。京都市の松井孝治市長は「山科が世界とつながり京都の東の玄関口となる」と語った。
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