岡山市内にある岡山工場に新たに音響実験棟を建設する

住宅建材大手の大建工業は岡山工場(岡山市)に音響実験棟を建設する。新型コロナウイルス禍を経て在宅などでのリモートワークが進み、快適な音環境に対するニーズは高まっている。吸音・遮音性能や衝撃音を高精度で解析する実験設備を導入し、新製品の開発や物件ごとの設計提案などに役立てる。

新・音響実験棟(仮称)は鉄骨平屋建てで延べ床面積は約900平方メートル。2024年8月に着工し25年10月の稼働を見込む。導入設備も含めた投資額は約10億円で、岡山市の助成制度を活用する。音響実験棟向けに5人の新規雇用も予定している。

日本産業規格(JIS)に基づく高精度の測定を行うほか、床衝撃音などの性能値を解析予測し、音響関連材やそれを使った空間について実験・評価する。内装などに使う機能性の高い新製品の開発や、快適な音環境に関する顧客へのアドバイスに生かす。

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