写真・図版
取材に応じるカナダのコンビニ大手アリマンタシォン・クシュタールの創業者で会長のアラン・ブシャール氏=2024年11月21日午後3時47分、モントリオール郊外、真海喬生撮影

 セブン&アイ・ホールディングス(HD)に買収提案しているカナダのコンビニ大手アリマンタション・クシュタールの創業者で会長のアラン・ブシャール氏が21日、朝日新聞などの取材に応じ、「敵対的な買収は計画にない」と述べ、セブンの賛同を得られなければ買収は強行しない考えを示した。一方で、「小売業界で世界のチャンピオンが必要だ」などとして、現在の「友好的な買収提案」の実現にあらためて意欲を示した。

 クシュタールは8月、セブンに対して約6兆円での買収を提案。セブンから企業価値を「著しく過小評価している」などとして拒否されると、9月に買収額を約7兆円に引き上げた。

 セブン側は対抗策として経営陣による自社買収(MBO)を検討している。これを受けてクシュタールが買収額をさらに引き上げる可能性があるかについて、同時に取材に応じたアレックス・ミラー最高経営責任者(CEO)は明言せず、「(現在の提案が)最も説得力のあるものだ」と述べるにとどめた。(モントリオール=真海喬生)

写真・図版
取材に応じるカナダのコンビニ大手アリマンタシォン・クシュタールの創業者で会長のアラン・ブシャール氏=2024年11月21日午前11時42分、カナダ・モントリオール、真海喬生撮影

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。