日産自動車は21日、北米法人で2024年4〜9月期に募集していた希望退職に対し、従業員の約6%が応募したことを明らかにした。詳細な削減人員は公表していないが、900人程度とみられる。日産は業績回復へ向けて全世界で9000人規模の人員削減を実施する方針で、今回の希望退職はその一環となる。
応募した従業員は2024年内に退職する。今回の希望退職は間接部門が対象だという。
日産は7日、2024年4〜9月期の連結純利益が前年同期比94%減の192億円だったと発表した。併せて世界の生産能力を20%削減し、全体の1割弱に当たる9000人規模の人員削減に踏み切ることも公表していた。
北米市場で人気のハイブリッド車(HV)を投入できておらず、新車が売れず在庫が積み重なった。4〜9月期の北米市場の連結営業損益は41億円の赤字で、前年同期(2413億円の黒字)から大幅に悪化した。
日産は今回の希望退職以外で削減する人員や、生産能力削減の対象となる地域や工場を現時点で明らかにしていない。
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