日本電機工業会(JEMA)は21日、10月の白物家電国内出荷額が前年同月比3.7%増の1742億円だったと発表した。3カ月ぶりにプラスに転じた。残暑が続いたことで全体の出荷額をけん引するエアコンが10月単月としては過去最高だった。
ルームエアコンの出荷台数は前年同月比13%増の43万9000台で、4月から猛暑日を記録するなど暑い日が多かったことに加えて、夏の残暑が続いたことが寄与した。
冷蔵庫の出荷台数は同7.4%増の23万9000台で8カ月ぶりにプラスに転じた。JEMAは「新製品の出るタイミングで流通在庫がはけたのではないか」と分析する。その一方で「新型コロナウイルス禍で買い替えが進んだため今後も反動減は継続するだろう」としている。
同日、2024年度下期の白物家電国内出荷見通しも発表した。出荷額は前年度同期比2.2%増の1兆2398億円と前年度並みの見通し。記者会見したJEMAの近藤史郎会長(富士電機社長)は「物価上昇で消費マインドは低調だが製品単価の上昇やインバウンド需要による好影響を期待する」と見通しを示した。
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