ブルボンと亀田製菓、岩塚製菓の菓子を混載したダブル連結トラック

新潟県内の菓子メーカーと物流会社など6社は、トラック2台分の荷物を運べる「ダブル連結トラック」を使った菓子混載の試験運行を始めた。新潟に工場を構えるブルボンと亀田製菓、岩塚製菓の商品を1台のトラックに混載し、関東圏の物流センターに運ぶ。大量の商品を共同配送することで、運転手不足への対応と二酸化炭素の排出削減につなげる。

日野自動車が設立したネクスト・ロジスティクス・ジャパン(東京・新宿)の提案に県内菓子3社が賛同し、共同配送が決まった。物流会社の朝日物流(新潟県村上市)と新潟輸送(新潟市)も協力する。

試験運行ではまず、菓子3社がそれぞれの工場から朝日物流の長岡物流センターに荷物を持ち込む。その後、3社の荷物を1台のトラックに混載し、新潟輸送の所沢物流センターへ運ぶ。試験運行では、前方のコンテナに温度管理が必要なブルボンの商品を、後方コンテナに亀田製菓と岩塚製菓の商品を積載した。

使用するダブル連結トラックは全長25メートルと長く、1台で大型トラック2台分の輸送力を持つ。トラックの運転手の時間外労働が制限される「2024年問題」や人手不足への対応として、国も導入を後押ししている。新潟と関東をつなぐ関越道でダブル連結トラックが菓子を混載し走行するのは初めてという。試験運行を通じて本運行で想定される課題を洗い出し、24年度内の運行開始を目指す。

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