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おはよう日本

「まさかここまで影響があるとは」

トランプ次期大統領の政策の思惑で動く『トランプトレード』の中でも大きく動いているのが暗号資産の1つ、ビットコインです。

こちらは、国内大手の暗号資産交換業者の取引所ビットフライヤーでの円建ての価格です。

ビットコインは10月は1000万円台で推移していましたがトランプ氏の勝利が確定してから一気に上昇して11月14日は最高値の1400万円台に値上がりしました。

ビットフライヤーオペレーション本部の荒木雄介本部長は「トランプ氏の勝利はプラスに働くと予想していたがまさかここまで影響があるとは」と驚いていました。

ビットコインなど暗号資産はよく金に例えられます。

金は埋蔵量に限りがあるから希少価値があるわけですが、ビットコインも同様に総発行枚数が2100万枚と制限されているため買い手が増えると価値が増して価格が上昇します。

では、なぜトランプ氏の影響でビットコインが値上がりしているのでしょうか。

理由は大きく2つあります。

トランプ氏は7月にアメリカのビットコイン業界のイベントに出て、日本の国税庁にあたるIRS=内国歳入庁が押収したビットコインを「国家戦略的な準備金に充てる」と発言しました。

これは国がビットコインを保有しますと言ったのに等しい発言で、「アメリカは、暗号資産の中心地になる」と訴えました。

もう1つが規制緩和の期待です。

アメリカでは、暗号資産が厳しい規制対象になる「証券」にあたるかどうか、資産ごとに判断が分かれています。

もし暗号資産全体が「証券」とされると証券取引委員会(SEC)の監視が厳しくなり需要が減るかもしれないという見方があります。

トランプ氏は、同じイベントで暗号資産に厳格な姿勢で知られる今の証券取引委員会の委員長を解任すると宣言しました。

これを受けて、「暗号資産は規制緩和されるのでは」という期待感が広がったのです。

ただ、ビットコインには注意も必要だと専門家は指摘します

資産運用会社「ピクテ・ジャパン」シニア・フェロー金融アナリスト大槻奈那さん
「ビットコインの価格は11月に入ってから30%も上昇し、年初と比べると2倍になっています。よい投資先だと思う投資家がいても不思議ではありませんがそれだけボラティリティ(価格の変動)が極めて高い資産であることはよく知っておくべきです。株式市場では企業の利益から推定される適正株価がありますが暗号資産には現時点では適正価格が存在しないか、あるいは確立していません。この先も価格が上昇するかもしれませんが適正価格がないということは、次の日にすごく値下がりするとかあるいは価格がゼロになってもおかしくないという人もいます。資産の特性をよく理解して投資をすることが必要になると思います」

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