東京都立産業技術研究センターなどが開発した3Dプリンター

東京都立産業技術研究センターなどは、造形の速度を最大5倍にできる産業用3D(3次元)プリンターを開発した。高出力、大径のレーザーを用いることで大きな領域を一度に加工できるようになった。生産性向上や量産化が期待できるという。

3Dプリンターメーカーのアスペクト(東京都稲城市)や東京大学生産技術研究所新野研究室と開発した。平らにならした粉末にレーザーを上から照射して溶融、結合させ、積層する方式を採用した。

これまでの3Dプリンターは1回の造形に50時間以上かかる場合もあり、生産性が悪く量産が難しかった。レーザーは従来より10倍の出力で、2倍速く動く。ビームの直径も2倍にしたことで、造形の高速化を可能にした。

開発した技術を搭載した3Dプリンターはアスペクトが順次、発売する。今後は最大で10倍の高速化を目指す。

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