蓄電池事業を手がけるスタートアップのパワーエックス(東京・港)は19日、丸紅に定置用の蓄電池を納入したと発表した。国内メーカーが製造した周辺機器や管理システムと合わせて納入し、10月から蓄電所として稼働を始めた。丸紅にとっては国内初の蓄電所となる。
丸紅の電力子会社の丸紅新電力(東京・千代田)が運用する三峰川伊那蓄電所(長野県伊那市)に、大型の定置用蓄電池を3台納入した。1台あたりの容量は2700キロワット時で、3台で一般家庭約750世帯分の1日の消費量に相当する電力をためることができる。九州電力グループで電源装置などを製造するニシム電子工業(福岡市)の運用管理システムや国内メーカーの受電設備なども導入した。
パワーエックスは大型蓄電池の販売を広げている。岡山県玉野市にある提携工場では生産ペースを従来の2日あたり1台から1日1台に高めた。再生可能エネルギーの導入で電力の需給バランスを調整できる蓄電池の需要が高まっていることを踏まえ、販売拡大を狙う。
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