レアメタル(希少金属)などの化合物を製造する稀産金属(大阪市)は秋田県潟上市に約15億円を投じて新工場を建設する。紙おむつの高吸収性樹脂やアクリル板、薄くて曲げられる「ペロブスカイト型太陽電池」などの原料を生産する計画。2026年10月の操業開始を目指す。
10月に設立した全額出資子会社のKI Chemical(ケーアイ・ケミカル、潟上市)が18日、県や市と立地協定を結んだ。同市中心部に立地する県の昭和工業団地の約2万5000平方メートルを取得。25年4月に着工する予定だ。
ケーアイ・ケミカルの末包博史社長は「大阪の本社工場は手狭になっていた。タイムリーな量産対応へ新工場の建設場所を探していた」と話した。従業員は7人でスタートし、31年をめどに20人まで増員する方針だ。
稀産金属は1959年7月に設立。レアメタル化合物のほか、薄膜の開発から製造・販売まで手掛けている。
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