再生可能エネルギー事業を手掛ける東京電力リニューアブルパワー(RP)は18日、ドローンを使い地震発生直後のダムを点検する実証実験を実施したと発表した。ドローンを衛星通信につないで遠隔で管理しながら自動運転し、コンクリートのひび割れや水漏れなどを調べた。2025年以降に本導入し、災害時にすぐに安全を確認できるようにする。
震度4以上の地震が発生した際などに必要な臨時点検が対象。実証実験では東電RPの葛野川ダム(山梨県大月市)で通信衛星サービス「スターリンク」を導入し、ダムから半径2キロメートル圏内で遠隔操作できるようにした。ドローンが撮影した映像や温度センサーをもとに、作業員が異常がないかを確認した。
これまでは近くの事業所から作業員が現地に出向いており、点検に時間がかかっていた。今後は実証実験の結果をもとに点検項目やドローンの運用方法などを関係省庁と協議し、本格導入につなげる。
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