外食大手すかいらーくホールディングス傘下の資さんうどんが12月に千葉県八千代市で出店し、初めて関東に進出する。九州中心だった店舗網を全国に広げる戦略は、すかいらーくの買収で加速。知名度向上の足掛かりを築き、市場を先行する丸亀製麺と、はなまるうどんの2強を追う。

 資さんうどんは北九州市で1976年に創業した。口当たりの柔らかい麺と甘みのあるだしが人気で「ソウルフード」として地歩を固めた。新たなブランドを探していたすかいらーくは集客力に注目。10月に運営会社を240億円で買収した。

 資さんの店舗数は九州を中心に72、2024年8月期の売上高は152億円の見込みだ。同業では讃岐うどんの全国チェーンで国内に約850店を持つ丸亀製麺と、約400店のはなまるが売上高でも先を行く。

 資さんはうどんに加え、丼物やおでんなどのサイドメニューを売りにする。すかいらーくの担当者は「大衆食堂のように親しまれ子どもにも人気だ。うどん専門店とは違う価値がある」とし、郊外型の24時間営業が多いスタイルも強みになると踏んでいる。

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