「富士ソフト」をめぐっては、アメリカの2つの投資ファンド「KKR」と「ベインキャピタル」が、ともに会社の非上場化を目指して買収を提案し、争奪戦の様相となっています。
KKRはすでに1回目のTOB=株式の公開買い付けを1株当たり8800円で行い、新株予約権を含めておよそ35%の株式を取得しています。
ただ、富士ソフトの株価が当初の買い付け価格を上回っていることから、KKRは目標とする水準まで株式の取得を進めるため、価格を1株当たり9451円に引き上げた上で来週をめどに2回目のTOBを行う予定だと発表しました。
1回目のTOBに応じた株主には当初の価格との差額を補償する予定だとしています。
対抗する「ベインキャピタル」は1株当たり9450円でTOBを予定していて、KKRはこれを上回ることで、より多くの株主の応募を集めるねらいがあるとみられます。
富士ソフトは、15日の取締役会で今回のKKRの提案に賛同する一方、ベインの提案に反対する意見を決めていて、今後、株主がどう判断するのか注目されます。
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