総務省の家計調査によりますと「3人家族」の食費は、ことし8月には平均で9万3130円となり、去年の同じ月を4.9%上回りました。
クリスマスなどのイベントが多い12月を除くと、1か月の食費が9万円を超えるのは、統計の比較が可能な2000年以降で初めてとなりました。
家計の消費支出に占める食費の割合を示すエンゲル係数は30.4%となり、2000年以降では12月を含めても最も高くなりました。
また、ことし1月から9月までの平均のおよそ28%は、年間ベースで残る「2人以上家族」の統計との比較では、1982年以来42年ぶりの高い水準となります。
エンゲル係数の月ごとの推移をみますと、2000年以降で最も低かったのは2005年3月の19.7%で、それ以降はおおむね20%台前半から半ばで推移しましたが、ことし5月以降は20%台後半の高い水準となっています。
一般的には、エンゲル係数が低いほど生活水準が高いとされていますが、このところは、食料品の値上がりが家計を圧迫していることがうかがえます。
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