コナカは資本金を1億円に減額する(横浜市の本社)

紳士服のコナカは14日、資本金を53億円から1億円に減らすと発表した。資本準備金などもゼロにする。女性向けかばんを手掛ける子会社の不振などで累積赤字が続き、繰越利益剰余金がマイナスとなり財務体質が悪化している。減資によってバランスシート(貸借対照表)の改善を図る。

資本準備金157億円と利益準備金3億7000万円もそれぞれ0円に減らす。資本金と資本準備金、利益準備金の減少分の一部である52億円分を最終的に繰越利益剰余金に振り替える。減資は12月24日に開く定時株主総会での承認を条件とする。コナカは税制上の中小企業扱いとなる。

14日発表した2024年9月期の連結決算は、最終損益が30億円の赤字(前の期は1億1900万円の赤字)と、7期連続の最終赤字になった。売上高は前の期比5%減の622億円だった。子会社のサマンサタバサジャパンリミテッド(JP)で不採算店舗を退店した影響などが出た。

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。