居酒屋チェーンなどを運営する「ワタミ」は14日に都内で決算発表の会見を開き、来年の春闘で、基本給を一律に引き上げるベースアップや定期昇給分などをあわせて平均5%の賃上げを目指す方針を明らかにしました。

グループ企業を含めた国内のおよそ1200人の社員が対象で、春闘での労働組合との交渉をへて決めることにしていて、実施されればことしの平均3.7%を上回る水準になります。

会社の渡邉美樹会長兼社長は「賃上げの実施のために、今期の売り上げの拡大に向けて社員で取り組んできた。また、われわれの企業は多くのアルバイトにも支えられているので、そうした人たちに対しても底上げを目指していきたい」と述べました。

外食業界では人手不足や人材の定着が課題となっていて、回転寿司チェーンの「スシロー」などを運営する「FOOD & LIFE COMPANIES」が、グループ会社を含めた国内すべての社員を対象に今月支給する給与の分から、ベースアップと定期昇給分をあわせて平均6%の賃上げを実施するなど、賃上げの動きが相次いでいます。

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