岩手県内の婚礼事業者17社21施設が18日、「いわてウエディング協議会」を設立する。結婚式の意味や魅力を伝え、人と人のつながりを深める文化の継承を目的に掲げた。少子化が進む岩手県の人口減に歯止めをかけ、地域経済の発展に努めるという。
花巻温泉（岩手県花巻市）やホテルメトロポリタン盛岡（盛岡市）、久慈グランドホテル（久慈市）などが参加する。協議会の公式サイトを開設し、各施設の概要や挙式時の特典なども紹介する。
18日に設立記念式典を開き、花巻温泉の阿部英子取締役ブライダル事業部長が会長に就く見通し。同氏は「婚姻数と出生数は比例している。今回の設立は岩手県保健福祉部からも後押しを受けている」と話している。
参加各社は本来、競合関係にあるが「少子化と人口減少に対する危機感が強く、協議会設立で関係者がまとまった」（花巻温泉の安藤昭社長）という。新型コロナウイルス禍の影響で披露宴が減少したことも背景にある。
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