西友は12日、関東地域の138店舗で台湾産米「むすびの郷」を14日から販売すると発表した。国産米と同じ品種の「ジャポニカ米」で、価格は2797円。西友が取り扱う国産米の平均価格に比べ2割安い。訪日外国人(インバウンド)が増加し外食需要が高まった影響などで価格が上昇している。西友は割安な台湾米を新たな選択肢として売り込む。
台湾産米は1袋5キログラムで用意した。日本産と同じ品種のため、炊きたてはほのかな香りとふっくらとした食感が特徴でほぼ国産米に近い。西友は約600項目以上にわたって残留農薬の検査も実施し、「安全に食べられることを確認した」(西友)としている。西友は台湾産米のほかに、7品目の日本産の新米も用意する。
総務省の消費者物価指数(CPI、2020年=100、全国)によると、9月の米の価格は139.6と前年同月に比べ43.1ポイント上昇した。
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