原油安で在庫評価損益が悪化した(コスモHDのガソリンスタンド)

コスモエネルギーホールディングス(HD)が12日発表した2024年4〜9月期の連結決算は、純利益が前年同期比56%減の206億円だった。原油価格の下落で備蓄する石油の在庫評価損益が188億円の差損(前年同期は52億円の差益)となったことが響いた。

売上高は1%増の1兆3211億円だった。円安が進み燃料販売価格などが上がった。石油製品の利幅も拡大したが、原油価格の下落や人件費の増加などの影響で減益になった。

25年3月期通期の業績見通しは据え置いた。売上高は前期比17%増の3兆2000億円、純利益は4%減の790億円を見込む。岩井智樹常務執行役員は同日開いた記者会見で、「原油価格は想定よりも安いが、為替は円安で推移しており業績は当初見通し通りだ」と説明した。

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