半導体メモリー大手のキオクシアホールディングス(旧東芝メモリ)が2024年12月〜25年6月に新規株式公開(IPO)を目指します。東京証券取引所が上場を承認する前に、金融庁に有価証券届出書を提出する方式を日本で初めて採用しました。新方式は株式市場の変動の影響を受けにくくする効果を見込みます。これまで数度にわたって延期してきた上場にたどり着けるでしょうか。電機セクションの1週間を振り返ります。
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電子部品、EV減速で不透明感
電子部品業界の業績見通しに不透明感が出ています。大手8社のうち太陽誘電やロームなど4社が2025年3月期の純利益予想を引き下げました。人工知能(AI)分野の需要は拡大していますが、裾野が広い自動車分野の減速を補い切れていません。
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ソニーG、iPhone商戦に間に合った新型センサー
ソニーグループの2024年4〜9月期連結決算は、純利益が前年同期比37%増の5701億円でした。新型の半導体画像センサーの歩留まり(良品率)が改善したところに、米アップルが最新iPhoneに採用したのが追い風となりました。ゲームや音楽などエンターテインメント関連も好調で、事前の市場予想を上回りました。
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