8日のニューヨーク株式市場で、主要企業でつくるダウ工業株平均が259ドル値上がりし、史上最高値を更新した。取引時間中には初めて4万4000ドルを超える場面もあった。トランプ米次期大統領の政策への期待から株価上昇が続いた。ダウは今週、計1900ドル超値上がりした。

 終値は前日より259.65ドル(0.59%)高い4万3988.99ドルだった。米大企業を幅広く網羅する「S&P500」とハイテク企業が中心の「ナスダック総合指数」も上昇し、米国の主要株価指数は三つとも最高値を更新した。

 トランプ新政権下で想定される規制緩和や法人減税、反トラスト法(独占禁止法)の運用の緩みにより、企業の利益が増えるという期待が株高につながっている。米連邦議会選で上下院とも共和党が多数派を占めるとの観測も、トランプ氏の政策の実現性が高まるとの思惑から株高を支えている。(ニューヨーク=真海喬生)

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