旧ビッグモーターをめぐっては、ことし5月、大手商社の「伊藤忠商事」や投資ファンドなどが設立した新会社の「WECARS」が中古車の買い取りや販売などの事業を引き継ぎました。

新会社は、旧ビッグモーターに所属していた4000人近くの従業員を雇用していて、法令順守の強化に向けた対策を8日に発表しました。

それによりますと、車の販売や整備などの実績に偏って決められていた給与体系を見直し、従業員のスキルや仕事ぶりなどに重点を置いて評価する人事制度を、来年1月から導入するとしています。

さらに、修理や整備の作業工程などを細かく定めた全店共通のマニュアルを先月までに整備したうえで、今年度中に法令や社内の規則にのっとって作業が行われているかを確認する社員を増やすなど、監査部門の体制を強化するとしています。

全国におよそ250ある店舗の看板は、年内に新会社のものにすべて掛け替えられるということで、会社では「今後も顧客や取引先などの声によく耳を傾け、さらに改革を進めていく姿勢で取り組んでいきたい」とコメントしています。

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