川崎重工業は四輪車の販売減少などの影響で下方修正した

川崎重工業は8日、2025年3月期の連結純利益(国際会計基準)が前期比2.9倍の730億円になる見通しだと発表した。従来予想から50億円下方修正し、事前の市場予想平均(QUICKコンセンサス、798億円)を下回る。四輪車などの売り上げが想定より下振れする。

売上高にあたる売上収益は18%増の2兆1800億円を見込む。従来予想の2兆2500億円から引き下げた。

セグメント別では「パワースポーツ&エンジン」の事業利益が北米向け四輪車のリコールや販売減少の影響で6%増の510億円を見込む。従来予想(680億円)から170億円引き下げた。「航空宇宙システム」は保守ビジネスが好調で事業利益を従来予想から70億円引き上げ、520億円の黒字(前期は150億円の赤字)とした。

同日発表した2024年4〜9月期の連結決算は、売上収益が前年同期比15%増の8841億円、最終損益が136億円の黒字(前年同期は233億円の赤字)だった。前期に計上した米製航空エンジンにかかる損失がなくなったほか、為替の円安も寄与した。

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