王子ホールディングスは7日、28年3月期までの保有株の縮減目標を当初目標の300億円から700億円に引き上げると発表した。政策保有株の削減のほか、グループ会社の退職給付債務において積み立て超過となっている退職給付信託株式を見直す。資本効率の改善につなげる。
25年3月期の目標は400億円とし、24年4〜9月期に106億円分を減らした。得た資金は成長投資や株主還元にあてる。
同日、25年3月期通期の業績予想を発表した。純利益は前年同期比12%増の570億円を見込む。保有株売却に伴う特別利益の計上を織り込んだが、中国向けのパルプ価格の下落や古紙価格の高止まりが響き、従来予想から180億円下方修正した。売上高は11%増の1兆8770億円で、従来予想から730億円下振れする。
24年4〜9月期の連結純利益は23%減の242億円だった。為替差益が減少したことで落ち込んだ。
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