米投資ファンドのKKRは6日、5日まで実施していた富士ソフトに対するTOB(株式公開買い付け)で、発行済み株式の33.86%を取得したと発表した。米ベインキャピタルが富士ソフトに提案しているTOBに影響を与えるのは必至だ。

KKRのTOBは1株あたり8800円の買い付け価格で9月5日に始めた。筆頭株主であるシンガポールの3Dインベストメント・パートナーズと大株主の米ファラロン・キャピタル・マネジメントから計32.68%を取得し、一般株主からも一定数の応募があったとみられる。

KKRとベインがそれぞれ目指すスクイーズアウト(強制買い取り)を通じた富士ソフト株の非公開化には、株主総会で出席者の3分の2以上の賛成を得る必要がある。KKRが3分の1強を確保したことで、ベイン単独での非公開化は事実上不可能になった。

KKRは11月中旬にも、同じく1株あたり8800円で第2回TOBを始める。買い付けの下限に定める53.22%を目指す。

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