楽天グループは6日、スマートフォンなどで注文した商品を自動配送ロボットが届けるサービスを東京都中央区の晴海周辺で始めたと発表した。付近のスーパーマーケットなどの商品を注文から最短30分で届ける。監視員を付けずに都心部の公道上で商品を無人配送するのは同社として初めて。
配送ロボットは米スタートアップのカートケン製で、横断歩道以外の場所は基本的に自動走行する。晴海や月島など同区の湾岸地域で2台を運用する。食品スーパーの文化堂とスターバックス、吉野家の3店舗にある5300品以上の飲食物や日用品を取り扱う。配送手数料は1回100円。
利用者は専用サイトから商品を注文する。商品を選択後、地域内に約60カ所ある受け取りポイントの中から希望の地点と配送時間を選ぶ。到着後は暗証番号を入力してロボットの保管庫から商品を取り出す。
同社は2022〜23年に茨城県つくば市でスーパーの西友の商品などを届ける同様のサービスを展開したが、周囲に監視員を付けて運用していた。新サービスでは人通りの多い場所での無人運用で配送ノウハウを蓄積する。都心部での需要を見極め、今後のサービス展開に生かす。
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