松井市長㊨と米ナイアンティック日本法人の村井説人社長(5日)

京都市は5日、位置情報を使ったスマートフォンゲーム「ピクミンブルーム」と連携したイベントを6日から催すと発表した。指定された寺社などを巡ると、ゲーム内で限定のポストカードを入手できる。京都では一部エリアで観光客の混雑が課題となっており、ゲームを通して郊外の名所を訪れてもらう狙いもある。

期間は6日から2025年11月までの1年間。山科や伏見、京北といった市内周縁部の6エリアに行くと、アプリ内でイベントに参加できる。寺社などのスペシャルスポットを訪れたりエリア内で3000歩歩いたりすると、ゲーム内で特別なアイテムを入手できる。

「ピクミンブルーム」は位置情報や拡張現実(AR)技術を使って現実世界を歩きながら楽しむスマホゲーム。「ポケモンGO」などを手掛ける米ナイアンティックが21年に配信を始め、国内外を含めたユーザー数は数百万人にのぼるという。

松井孝治市長は5日に開いた記者会見で、観光と市民生活の両立が京都の最大の課題としたうえで「歩いて魅力を発見してもらい、調和のとれた観光を実現したい」と述べた。

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