家電量販の上新電機が5日発表した2024年4〜9月期の連結決算は、純利益が前年同期比29%減の21億円だった。ゲームソフトの大型タイトル販売がなかったことに加え、阪神タイガースの優勝セールを実施した23年9月からの反動などで家電が不調だった。
売上高は3%減の1919億円だった。営業利益は60%減の18億円で、売上高営業利益率は1%を下回った。猛暑でエアコンの販売は好調を維持したが、その他の家電は売り上げ減が目立った。特に24年9月のテレビやパソコン、冷蔵庫の売り上げは23年9月に比べ約6割の水準となった。
同日開いた記者会見で上新電機の金谷隆平社長は「(23年9月に実施した)阪神タイガースの優勝セールの影響で、前期実績のハードルは高かった」と述べ、「期初に設定した台数を販売できなかったことが、エアコンを除く主力の大型家電で軒並み前年を下回った要因だ」と語った。
上新電機は10月25日、25年3月期の純利益が前期比22%減の38億円になりそうだとする通期の業績予想を公表しており、この見通しについては据え置いた。
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