大手百貨店は来年の初売りで「体験型」福袋の販売に力を入れる。「非日常が求められている」(高島屋)といい、動物園の飼育員体験や豪華客船クルーズなど、多彩な企画で盛り上げる。一方、物価高にあえぐ消費者を呼び込もうと、食品を中心に値頃感をアピールした商品も目立つ。
お得感を打ち出した福袋もずらり。「令和のコメ騒動」と呼ばれた今夏のコメ不足と価格高騰を受け、西武秋田店(秋田市)は「あきたこまち」の米俵1俵(60キロ、3個)を格安の2万250円で提供する。
松屋銀座(東京都中央区)は、調味料や缶詰など計8000円相当を詰め合わせた「食品てんこ盛り福袋」(30個)を3240円で販売。新社会人になる学生らに向け、スーツやネクタイ、名刺入れなど一式をそろえた福袋(3個)も通常より6割ほど安い5万5000円で売り出し、人生の転機を応援する。【時事通信映像センター】
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