中国を訪れている経済同友会の新浪剛史代表幹事は4日、北京の人民大会堂で韓正(ハンチョン)・国家副主席と面談した。代表幹事の訪中は2016年以来、約8年ぶりとなる。新浪氏は、大阪・関西万博への協力や、ビザ(査証)手続きを含むビジネス環境の整備などを要請した。
会談の冒頭、韓氏は「日中関係は肝心な時期にあり、経済同友会のみなさまには日中経済貿易交流の架け橋の役割を一層発揮していただきたい」とあいさつ。新浪氏は「経済同友会は、長きにわたって少し離れてしまった中国と交流を深めるべく邁進(まいしん)する」と応じた。
会談後に取材に応じた新浪氏によると、同友会側の万博への協力要請に対して、中国側はぜひ応援していきたいと応じたという。
中国滞在が15日以内の日本人向けのビザ免除措置は、新型コロナウイルス禍で止まったままだ。新浪氏はこうしたビザ手続きについても改善を要請。「(中国側の反応から)前向きな意思があると感じた」という。
新浪氏は4日まで中国に滞在し、上海市でも地方政府要人などと面談する予定だ。(北京=鈴木友里子)
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