東北電力は3日、10月29日に再稼働させた女川原発(宮城県女川町、石巻市)2号機でこの日予定していた発電の再開を延期した、と発表した。

 同社によると、原子炉の中にある中性子を計測する検出器が正常かどうかを調べるため、別の機器を原子炉に入れていたところ、途中で動かなくなった。機器は手動で引き抜き、回収された。同社は原子炉を停止し、トラブルの原因が分かるまで発電は延期する。周辺環境への放射能の影響はないという。

 2号機は、10月29日に原子炉を起動し、13年7カ月ぶりに再稼働した。30日に核分裂反応が継続する「臨界」に達し、今月1日にタービンを起動した。東北電は7日にも発電を始めるとしていたが、検査などが順調に進んだため3日に前倒しする予定だった。(柳沼広幸)

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