顧客だった80代夫婦宅を訪れて薬物を服用させ、家に放火して現金約2600万円を奪ったとして、広島県警は1日までに、強盗殺人未遂と現住建造物等放火容疑で、無職梶原優星容疑者(29)=神奈川県葉山町長柄=を逮捕した。夫婦は火事に気付き、逃げ出して無事だった。「お金は盗んだ。殺そうと思っていないし、火は付けていない」と否認しているという。
野村ホールディングス(HD)によると、同容疑者は傘下の野村証券元社員で、すでに懲戒解雇したという。同HDの北村巧執行役は1日の決算会見で「極めて遺憾」と述べ、陳謝した。
逮捕容疑は、7月28日午後5時半すぎから同7時45分ごろの間、広島市西区の2階建て住宅で男性(86)と妻(84)に睡眠作用のある薬物を服用させて、何らかの方法で放火。現金約2600万円とボストンバッグ1個を奪った疑い。
県警によると、梶原容疑者は当時、広島市内に住んでおり、事件前も営業で夫婦宅を訪問。当日は、自らに処方された薬物を夫婦の食事に混ぜたとみられる。
広島県警本部=広島市中区
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