公的年金を運用する年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)は1日、2024年7~9月期の運用損益が9兆1277億円の赤字だったと発表した。赤字は23年7~9月期以来4四半期ぶりで、コロナ禍の20年1~3月期(17兆7072億円)以来の大きさだった。日銀の利上げや米国経済の先行き懸念を背景に、8月に円高・株安が進んだことが響いた。

収益率はマイナス3.57%。日銀が7月末に利上げを決定した一方、米国が9月に利下げしたことで日米金利差の縮小が意識され、円高が進行。外国資産の円換算額が縮小したほか、国内企業の収益悪化への懸念から株安が進んだ。

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