BSNアイネット(新潟市)は兵庫県多可町で人工知能(AI)を活用した介護予防の支援実証を始めた。過去の計画書や介護認定情報などを元に、要支援者の状態やケアマネジャーの方針にあった介護予防のケアプラン(計画書)を策定する。計画書の策定にかかる時間を短縮し、現場の負担軽減とケアプランの質向上を目指す。

兵庫県が実施している「ひょうごTECHイノベーションプロジェクト」に採択された。要支援者が介護にならないためのケアプランの策定を支援する。

BSNのシステムでは、まず利用者情報や要介護度などの認定情報、過去の支援計画表情報などの情報をシステムに入力する。AIが過去のケアプランから、利用者に最も適したプランを抽出し提案する。11月からテスト利用を始め1月末まで実証する。

介護人材が全国的に不足するなか、多可町では「このままでは必要な方がサービスを受けられない介護難民がでる可能性がある」との懸念を抱いていたという。BSNアイネットとの実証を通じ、デジタル技術を活用した介護人材の負担軽減を目指す。

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