携帯電話メーカーのFCNT(神奈川県大和市)は31日、シニア向けスマートフォン「らくらくスマートフォン」の新機種を発売すると発表した。同製品として初めてドコモ以外に販路を広げ、通信会社を自由に選べる「SIMフリー」版も用意する。通話機能に特化した従来型携帯電話「ガラケー」からのシニアの買い替え需要を見込む。
従来機種の後継機「らくらくスマートフォン F-53E」はドコモ向けに2025年1月下旬から、「同a」はワイモバイル向けで24年11月7日から、「同 Lite MR01」は12月6日以降にSIMフリーとして発売する。SIMフリー版の価格は5万円程度を想定する。
「同 F-53E」には5030万画素、「同a」「同 Lite MR01」には5010万画素のカメラを搭載した。従来は1310万画素だった。新たに自律神経を測定・管理できる機能を搭載した。背面にあるセンサーに指をかざすと自律神経の働きを算出する。生活習慣のアドバイスも提示する。
FCNTはもとは富士通の携帯事業を母体とする日系メーカーで、NTTドコモのシニア向けスマホ「らくらくホン」の製造を手掛けてきた。円安や部材価格の上昇などで資金繰りが悪化し、23年5月に経営破綻した。同年9月に中国レノボ・グループの傘下に入った。今回のらくらくホンの新製品投入は傘下入り後初となる。
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