盛岡中心市街地を循環する名物バス「でんでんむし」(31日、盛岡市)

岩手県交通(盛岡市)は盛岡中心市街地循環バス「でんでんむし」に全地球測位システム(GPS)を活用した運転手支援システムを11月1日に導入する。東北地方のバス事業者では初という。GPSの位置情報を基に車内放送や運賃表示器などを自動で一括制御する。

これまでは運転手が手動で次のバス停の案内放送などを操作していた。運転手の負担を軽減すると共に、誤案内の防止により乗客にもメリットがある。

システムはレシップホールディングス傘下のレシップ(岐阜県本巣市)が開発した「LIVU(ライブ)」。岩手県交通はでんでんむしでの実績を見ながら「来年度以降、他の路線への活用余地を探る」(本田一彦会長兼社長)という。

LIVUはでんでんむし全9台に設置した。でんでんむしは1乗車130円均一で市中心部を巡る盛岡の名物バス。1周35分で循環する。

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