三菱電機とアイシンは31日、電気自動車(EV)向け部品を手掛ける新会社の設立を撤回すると発表した。2025年5月までの立ち上げを予定していたが、トヨタグループ内での調整が難航していた。業務提携契約に切り替え、次世代の電動駆動装置「イーアクスル」を共同開発する。
三菱電機はモーターやインバーター(電力変換器)技術に強みを持つ。アイシンは、モーターとインバーター、減速機などを一体化したイーアクスルを手掛けており、両社の技術を組み合わせる計画を描く。提携で投資負担を抑え、実用化のスピードを速める狙い。イーアクスルは20年代後半の投入を目指す。
三菱電機とアイシンは5月、電動車部品を手掛ける共同出資会社の設立で基本合意したと発表した。EVやプラグインハイブリッド車(PHV)に搭載するモーターやインバーター、制御ソフトウエアの開発・生産を予定していた。6月中旬に最終契約を結び、1年以内に事業を始める計画だったが、調整が長引いていた。
【関連記事】
- ・三菱電機、FAや空調に経営資源集中
- ・アイシン、スズキに「EVの心臓」供給 小型・低コスト化
鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。